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IGE抗体がアトピー性疾患の症状に重要な役割を果たしていることはすでに述べた。
IGE抗体産生はBリンパ球が行っており、この際、Thl型リンパ球より分泌される抑制性サィトカイン、まだ存在が確実とはいえないが、もしアトピーの遺伝子の存在が正しいならば、その遺伝子の構造が明らかになるだろう。 そうなれば遺伝子治療が考えられる。
すなわち、その遺伝子がアトピーを発現させる情報を伝達するメッセンジャーRNAの作用をなくする「アンチセンス療法」が考えられるのである。 Th2型リンパ球より放出される増強性サイトカインで調節を受け、さらにマクロファージから分泌されるILlnはTh2リンパ球の出現を抑制する。
これらの抑制性サイトカインの使用によりIGE抗体産生を抑制しようとする試みもなされている。 スギ花粉症の最大の原因は山林の雑木を伐採し、建材としての使用価値が高いスギーヒノキを植林する政策がとられ、花粉を散布する三○年以上のスギが増加しているためである。
しかしスギ、ヒノキを花粉症の生じない他の植物に植えかえるには多大な費用がかかるにちがいない。 ダニが増えた原因は家屋の密閉構造、エアコンディショナーの普及などによる恒温・恒湿化、すなわち人間にとっての快適な室内環境そのものにあるとされている。

この環境はダニにも快適で、一年を通じてダニの繁殖が見られるようになった。 そこでダニの繁殖を低下させるような患者向けの指導方針がダニ研究者や臨床家から提案されている。
今のところ、練種の使用をやめさせたり、掃除を頻繁に行ったり、布団・ぬいぐるみ人形などの丸洗い、ダニを通さない布団カバーの使用等の指導であり、室内温度や湿度そのものを下げるなどの指導もあるが、室内環境の快適性を犠牲にすることはなかなか容易ではない。 アレルギーに関与するダニを退治する薬品も発売されているが、人体に無害でダニを徹底的に退治できるような強力な薬は出現していないようである。
将来に期待されるところである。 ウルシにかぶれるのは一種のアレルギーで、接触性皮膚炎といわれる。
ウルシ塗り職人やウルシを造る職人はこれを避けるため、ウルシを少しずつ食べるという。 こうするとウルシかぶれになるのを予防できることが経験的に分かっていて行われている。
食物に対してアレルギーを起こす人もいるが、大多数の人はそうではない。

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